Symposium - シンポジウムについて -
国際シンポジウムについて(分類番号 IS)
英語による発表です。外国人はもちろん国内の研究者、学生も大歓迎です。一般講演として口頭発表、 ポスター発表を募集します。コロイドおよび界面化学に関する内容であれば、どの分野の研究でも結構ですが、申し込みの際に一般研究発表と同様に分類番号を指定していただきます。
一般シンポジウム
進展著しい特定の領域について、集中的な議論を行い理解を深めるため、また周辺分野との研究交流をより活発にするために一般シンポジウムを公募したところ、複数の応募があり、実行委員会において 審議した結果、今回の討論会では以下の二つのシンポジウムの開催を決定いたしました。
(分類番号:S-1)
企画提案者: 一ノ瀬泉(物材機構)、大久保貴広(岡山大学)
企画趣旨:ナノ細孔中に存在するガスや液体が、バルク状態とは異なる性質を示すことは、古くから知られている。しかし、粘度や誘電率、比熱、沸点などの巨視的物性を、 ナノスペースで予測することは容易ではなかった。最近、様々なナノ材料の出現により、この状況が変わりつつある。例えば、カーボンナノチューブの内部での水の流動性は、理論と実用の両面から 活発に研究されるようになってきた。ナノスペースの計測技術、計算科学的なアプローチによる物性予測にも大きな進歩が見られる。本シンポジウムでは、ナノスペースの巨視的物性に関する最近 の展開をレビューし、その材料としての新機能を議論したい。
予定依頼講演(いずれも仮題)
現在内諾交渉中・・・
(分類番号:S-2)
企画提案者:秋山良(九州大学)、松原弘樹(九州大学)
企画趣旨:『溶液の液体構造は、概ね構成分子たちのパッキングが決めている。』このファン・デル・ワールス描像は、単純液体の基本描像として古くから知られている。 表面を溶質の一つと見なせば、固体表面近傍の分子レベルの液体構造に対しても上記の描像は、比較的良いと考えられる。しかし、流体間の境界に注目する場合、その境界は 固-液界面の様には固定されていないため、同様なアプローチは困難に突き当たる。分子論的描像を伴った理論的アプローチが険しい道を歩いている一方で、実験的には流体間界 面近傍での分子の振る舞いが観測されつつある。その為、今日において、流体間の境界での現象は基礎的な物理・化学の課題の宝庫として重要なのである。 既に数多くの応用研究が行われている分野ではあるが、従来の概念だけでは整理できない問題意識が現れる事が予想される。依頼講演者の方々にはそれぞれの方の取り組んでいる 現象を、如何に観察し、測り、可視化し、理解するか、を紹 介していただく。参加者の質問と議論がその間を結ぶ事で、新しい問題設定や描像建設のヒントを作り出す事が本シンポジウムの目的である。
予定依頼講演(2008/06/27更新): 松本正和(名古屋大学)「水の液液相転移と微視的構造」/ 松原弘樹(九州大学)「線張力測定と測定結果への理論的アプローチ」/ 甲賀研一郎(岡山大学)「濡れ転移近傍における線張力」/ 奥村剛(お茶の水大学)「Two dimensional bubbles and wetting on textured surfaces」/ 田原太平(理研)「新規な偶数次非線形分光による界面分子科学の新展開」/