Ⓒ Asahikawa City 

 スケジュール概要
   午前  午後  夕
 9月21日(水)
 未来のコロイドおよび界面化学を創る若手討論会 
 9月22日(木)   一般研究発表
 一般シンポジウム
 国際シンポジウム
 
 一般研究発表
 一般シンポジウム
 国際シンポジウム
 市民講座
 キャリ探セッション
 9月23日(金)   一般研究発表
 一般シンポジウム
 国際シンポジウム
 総合講演
 Lectureship Award
 懇親会
 9月24日(土)  一般研究発表
 一般シンポジウム
 国際シンポジウム
 ポスターセッション  国際シンポジウム懇親会
 9月25日(日)  オプショナルツアー    

 プログラム


  


  


総合講演

アカデミックプログラム

イベント 

オプショナルツアー 

総合講演および第18回Lectureship Award受賞講演(9/23, 旭川市民文化会館)

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 総合講演
14:00-15:00
 座長:室﨑喬之(旭川医科大学)
 
『水和ゲルの表面摩擦と潤滑-生体低摩擦の謎に迫る』
  龔 剣萍(グン チェンピン)教授(北海道大学 大学院先端生命科学研究院)

  この世で最も高い効率を誇る運動機関は何か。その答が「生物」であることは疑いを入れない。では、生物のどこにその秘密が隠されているのであろうか。その答えの一つは水和ゲル状態にある生物組織が担う低摩擦としなやかさにある。本講演はこの水和ゲルが示す特異な摩擦挙動を紹介し、生物運動の高い効率としなやかさの秘密を探る。さらに、「水和ゲル」というソフト&ウェットマターの生体代替材料としての応用展望についても紹介する。
   
15:10-16:10
 座長:眞山博幸(旭川医科大学)
 
『粘菌:生きたゾルゲル変換体の形作りと機能作り』
  中垣 俊之 教授(北海道大学 電子科学研究所 知能数理研究分野)

  単細胞生物である粘菌の変形体は巨大なアメーバ様生物で原形質とよばれるネバネバした物質からなっている。そのネバネバの中には核やミトコンドリアなどのオルガネラをはじめアクチンやミオシンなどの収縮タンパク質や各種代謝酵素系などが含まれている。脳や神経系は無いので、変形体の情報処理はこのネバネバの物性からもたらされると考えられる。私たちはこのような考えにたって、物質レベルから生き物の賢さを研究してきた。主に二つの問題、(1)変形体の賢さはどれほどか?(2)その賢さをもたらすダイナミクスはどのようなものか?に焦点を絞る。細胞は最もシンプルな生きた系だから、基本的である分、生き物としての根源的な性質を調べるには利点もあろう。以下の三つのトピックスを中心に取り上げる予定である。(1)迷路などの幾何学的なパズルを解く、(2)周期的な環境変動を学習して思い出す、(3)個性や逡巡とおぼしき行動を示す。それぞれの行動をもたらす現象論的な数理モデル(微分方程式モデル)を提案する。
 
 Lectureship Award 
16:10-16:20

Lectureship Award 授賞式

16:20-17:10 座長: 阿部 正彦 (東京理科大学)
 
 “From Dilute Solutions to Hierarchically Organized Dense Systems-Scattering Methods Applied to Soft Matter”
     Prof. Otto Glatter (University of Graz, Austria)

  -受賞理由-
Glatter 教授(1945 年生)は、コロイド化学の分野においても重要な手段であるX 線小角散乱法(SAXS)の草分けであり、解析手法の確立から装置開発まで手がけ、SAXS 技術の発展に寄与すると共に、それを汎用法とした業績は非常に高いものと評価されました。また、近年は、産業界への応用をめざし、トイレタリー、化粧品、医薬品分野への適応を進め、SAXS によるコロイド粒子内部のナノ構造解析などで著名な業績を挙げられ、それは200 報以上の国際誌に掲載され、また多くの国際会議で招待講演を行っておられます。
   
 17:10-18:00
座長: 米澤 徹 (北海道大学) 
 


 “2-D Nanocarbons : Attraction, Reality and Future”
     Prof. Zhongfan Liu(劉忠範)(北京大学,中華人民共和国)

  -受賞理由-
Liu 教授(1962 年生)は、中国でのナノ材料科学、特にその表面・界面・ナノテクノロジーに関する国家的リーダーです。日本への留学経験があり、横浜国立大学で修士を取得後、東京大学にて藤嶋昭先生の元で、アゾベンゼン系LB 膜を対象とした光のナノプローブでの電気化学の研究を展開され、博士の学位を取得されました。その後、北京大学に招へいされ、31 歳の若さで教授に昇進され、活躍されています。その業績は、420 報を越える世界の一流誌の論文として出版されており、特にNature とその姉妹誌に多く掲載されています。また、特許も多数取得されています。