日頃より部会活動へ御参加いただきましてありがとうございます。

　お蔭様でここ数年間、部会行事への参加者も順調に増えており、また昨年の旭川での討論会も大変多くの皆様にご参加いただき、部会活動もこれまでになく大変活発なものとなっております。

　部会の財務状況も順調に推移し、事業の活発化で全体経費のみならず収益も順当に増加しており、収支均衡か或いは黒字となっておりました。会員数も1100人余と化学会の中でも最大の部会となっており、部会の運営側と致しましても、コロイド界面化学への皆様の期待を強く感じております。

　一方で、部会の母体であります化学会におきましては、その財務状況が会員減等により赤字に陥っており、そのため本年度分より化学会予算の見直しが行われております。

　これまで、化学会の企画部や経理部が部会員管理、金銭授受、討論会、各種セミナー、会誌編集等の様々な事務対応をしてきました。この事務経費として按分配賦人件費や同事務費を部会からお支払いして参りましたが、事務局の見直しにより、昨年度実績393万円を本年度より935万円と大幅増額したいとの通達がありました。これら事務経費を含む部会経費は化学会の部会規程により自弁が原則となっておりますが、事業規模3000万円、収支均衡の当部会にとって負担があまりに多くなり相当に厳しいものでした。

　とても受け入れ難い内容でしたので、化学会会長および事務局と前及び現正副部会長との間で折衝を重ねて参りましたが、化学会側は「従来の設定は特別で今後は本来の経費の負担が必要」との主張でした。しかし、化学会からも経過処置として3年を目処に部分的な補填を行うこととし、本年は303万円補填、事務経費は実質632万円まで減額との予算提示がありました。また、他の部会につきましても同様に経費の見直しを行っておりますが、補填額につきましては有機結晶部会が58万円、バイオテクノロジー部会が29万円、他の2部会は補填なしと、当部会が最も多くなっております。

　役員会といたしましても、化学会の一部会である当部会としては受け入れざるを得ないとの結論に至り、本年度については管理運営費、討論会、講演会等の経費削減で対応する事と致しました。また、これまで事務局で行っていた業務を経費節減可能なものは外部へ委託を開始しておりますが、経過処置期間後に補填が打ち切られると財源不足は必至です。

　そのため部会員の皆様には大変申し訳ござませんが、「部会費」および「コロイドおよび界面化学討論会参加費」の値上げをお願いするに至った次第です。

　値上げ前後のそれぞれの費用につきましては、下記の通りです。

• 部会費について（括弧内月割り*）

* 入会月が年度途中の場合、翌年月割り額×（12－加入月）を減額

• 討論会参加費について

　学生の部会費並びに討論会参加費（予約のみ）につきましては、若手奨励のため据え置かせていただきます。 尚、部会費については平成 30 年度分より、討論会参加費につきましては本年度より適用いたしたくご理解賜れます様よろしくお願い申し上げます。

　部会運営側と致しましては、これら施策により収支均衡に戻すことで財政基盤を損なうことなく、活動基盤を従来通り維持できると考えております。

　部会の活動につきましては、皆様のお声を基に、これ迄以上に活発化していきたいと考えております。

　討論会についても、再来年は第70回を迎え、これ迄にない「特別な討論会」として企画中ですので、ご期待下さい。

　以上、真に申し訳ございませんが、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

平成29年8月1日

公益社団法人  日本化学会  コロイドおよび界面化学部会

部会長　　加納　博文

副部会長　河合　武司

同　　　福田　啓一

同　　　安部　裕