コロイド展示場
- カラフルなシャボン玉
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静置されたシャボン玉。重力による液の流下により石けん膜が薄くなり干渉色が見える。
頂部に可視光が干渉できない厚さの「黒膜」ができはじめている。石井淑夫、上平恒、朝倉俊博(鶴見大学)
- オブジェ“モダンタイムス”
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一重のカーボンコイル。元島栖二(岐阜大学工学部)
- 大型バルーンの離陸
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汚れた繊維から油汚れが洗剤の作用で離れていく様子を示す顕微鏡写真。花王(株)提供
- “尺取り虫分子”の形態転移
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MCシミュレーションの計算結果(左図)とT4DNAの凝縮体の透過電顕写真(右図)a)トロイド構造 b)ロッド構造高分子の堅さを考慮することによって図に示すようにDNAの凝縮体の構造を再現することができた。吉川研一(名古屋大学大学院 人間情報学研究科)
- バラバラになった背骨
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ゲル-ゾル法によって得られた単分散ピーナッツ型ヘマタイト微粒子。長径2.5μm。杉本忠夫(東北大学・素材工学研)
- 静かなる波紋
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自己組織化する化学反応。写真はベルーゾフ・ジャボチンスキー反応のターゲットパターン。シャーレの直径は90mm、時間間隔は30秒。吉川研一(名古屋大学大学院 人間情報学研究科)
- ミクロのマイクロメートル
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水中のポリスチレンラテックスを集光したレーザーで制御して描いたμmの文字。増原宏(大阪大学・工学研究科)
- 暗闇に光る“ひつじ草”
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オクタデシルグリセロール単分子膜中の凝縮相ドメインのBAM像。(イメージサイズ800μm×500μm)ドメインがいくつかのセクターに分かれていることに注目。ドメインと周辺との高さの差は1nm以下と思われる。飯村兼一、加藤貞二(宇都宮大学)
- ナノドーナッツ
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部分フッ素化長鎖脂肪酸の展開単分子膜中に観察されるドーナッツ型分子クラスターのAFMイメージ。亀山誠、加藤貞二(宇都宮大学・工)
- たたみおもての模様
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グラファイトに吸着したアラキジン酸単分子膜のSTM像。(左)25nm×25nm (右)拡大像(7nm×7nm)イメージ(B)でアラキジン酸分子の個々のメチレン基が見えていることに注目。日比野政裕、八田一郎(名古屋大学)
- マイクロシャッター
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TiO2(110)表面に吸着したギ酸イオンの拡散過程のSTM像。イメージサイズ30nm×30nm。16nm×16nmの表面のギ酸イオンを取り除いた後、左:10分後、右:50分後のSTM像。大西洋、岩澤康裕(東京大学・理学研究科)
- マイクロトレッドパターン
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グラファイトに吸着したエライジン酸単分子膜のSTM像(7nm×7nm)。エライジン酸分子の中央にある二重結合が明るく見えていることに注目。日比野政裕、八田一郎(名古屋大学)
cf.「たたみおもての模様」
- オパールの原石
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単分散シリカコロイド(約100nmΦ)の水中分散系の脱塩により形成されたコロイド単結晶の干渉による光彩(石英セル)。中央のものは、液中で均一核から生長した単結晶。器壁に垂直に生長した結晶が周辺に見える。大久保恒夫(岐阜大学工学部)
- a color contour map of the Alps
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越前墨流し(3色)越前墨流しは1100年代からの古い伝統がある日本の芸術であるが、界面化学的技法でもある。石井淑夫(鶴見大学)
- 水晶占い
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フラクタル構造を用いた超撥水表面上の水滴の写真。接触角174°でほぼ完全な球となる。四分一敬、辻井薫(花王(株)東京研究所)
- 流体ゴム
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一分子内に炭化フッ素鎖と炭化水素鎖を有するハイブリッド界面活性剤の濃厚水溶液の入った容器を室温で傾けたところ、10wt%水溶液のみ著しい流動性の低下、すなわち粘度の増大が見られる。なお、10wt%水溶液の粘度は、温度変化に対して36℃で極大値をとるという特異的な挙動を示すことが分かった。詳細は、Langmuir, 1997, 13, 5054 飛田和彦・酒井秀樹・阿部正彦(東京理科大学 理工)
- 宇宙くらげ?
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静置されたシャボン玉を上から見た図。光の干渉できない黒膜部分が拡がってゆく様子が見える。石井淑夫(鶴見大学)
※cf.「カラフルなシャボン玉」
- 流れる大理石
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marbling(Serpentine Marble)は水面に流した色素の流動模様を紙に写しとって作成されるもので、日本の墨流しに対比される。どちらも水面の流動模様を利用した界面化学的技法であることは共通しているが、patternの印象は全く異なることに注目。石井淑夫(鶴見大学)
cf.「a color contour map of the Alps」
- 「のしいか」の微細構造
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12ヒドロキシステアリン酸のつくる繊維状会合体の電子顕微鏡写真。12ヒドロキシステアリン酸は現在、家庭で使い終わった天ぷら油の固化剤として商品化されている。田村隆光、大部一夫(ライオン(株)界面科学センター)
- 小惑星
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多孔質酸化チタンカプセルのSEM写真。破断すると中空であることが分かる。川拓也、酒井秀樹、阿部正彦(東京理科大学)
- 人工モルフォ蝶
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左の羽:天然のモルフォ蝶の煌めき
右の羽:コロイド粒子の移流集積によって形成された人工のモルフォ蝶の煌めき永山国昭(東京大学教養学部)
- 凍った虹
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色素によらない発色現象。分子の厚さの膜(界面活性剤の二分子膜)が規則的に並ぶことによる光の干渉で発色する。界面活性剤濃度による色の変化。佐藤直紀、辻井薫(花王(株)東京研究所)
- メキシコ型多段ピラミッド
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アラキジン酸展開単分子膜の崩壊初期に観察される三次元構造のAFM像。メキシコのピラミッドのような特微的構造が見える。川野睦洋、加藤貞二(宇都宮大学・工)
- 分子下ろし金
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ヨウ素で修飾された金(1,1,1)面上の高度に配列したクリスタルバイオレット分子。Nikola Batina、國武雅司、板谷謹悟(東北大学)
- ビールの泡の結晶?
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移流集積によって下から上に運ばれ、二次元の結晶構造を形成するコロイド。下の方のコロイドは動いているためブレている。永山国昭(東京大学教養学部)
cf.「人工モルフォ蝶」
- two-dimentional corn
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β‐シクロデキストリンの吸着自己組織化により形成されたナノチューブ状構造体の高解像度STM像国武雅司(熊本大学)
- ミクロの丸いおむすび
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ポリメチルメタクリレート改質ポリエチレン球のSEM写真
高速気流中衝撃処理法による乾式処理(ポリメチルメタクリレート0.3μm,ポリエチレン5μm,16000rpm)
(上)2分間処理(下)5分間処理
5分間処理するとポリメチルメタクリレート粒子の変形が大きく、粒子の融合が始まっている。小石眞純(東京理科大学・基礎工学部)
- 蜂の子?炭素終端Mo2C(0001)表面の高分解能STM観察
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岩澤康裕(東京大学)
- ミクロのサイコロ
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ゲル-ゾル法により形成されたFe2O3の単分散コロイドの電子顕微鏡写真(一辺2ミクロン)。イメージ3「バラバラになった背骨」と同じ物質でありながら、形成条件でこれだけ形態が変わることに注目。杉本忠夫(東北大学・素材研)
- なぞの微生物?
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超臨界炭酸ガスを利用して調製したリポゾームの電子顕微鏡写真→ピーナッツのようなユニークな形状を持ち、薬物などの保持能力が高いのも特徴。井村知弘・阿部正彦(東京理科大学・理工)大竹勝人(産総研)
- エキゾチックな夜景
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単分散シリカコロイド(約100nmΦ)の水中分散系脱塩により形成されたコロイド単結晶の集合の干渉による光彩(試験管)。大久保恒夫(岐阜大学工学部)
cf.「オパールの原石」
- まんまる!?
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プラスチック真球→磁気アルキメデス効果を用いてモノマー液滴(ベンジルメタクリレート)を塩化マンガン水溶液中に安定に浮遊させたままで重合させると球のまま固化するので、真球が得られる。重合の進行に伴い密度が変化し、沈みそうになるのを磁気力を調整して最後まで安定に浮遊させることにより初めて可能になった。直径は約1cm。木村恒久(東京都立大学・工)
- マイクロサンフラワー
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シリカ改質ポリエチレン球のSEM写真
(上)高速気流中衝撃処理法による乾式処理。(16000rpm,2分間,シリカ0.4μm,ポリエチレン10μm)(下)複合微粒子をエポキシ樹脂に埋設、固化後、剥離した表面。
シリカ粒子の固定していたあとが見える。小石眞純(東京理科大学・基礎工学部)
- Honey comb of Nano Bees
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(左上)硫酸28V[細孔周期 63nm](右上)シュウ酸40V [細孔周期 100nm](下)リン酸195V [細孔周期 500nm]
Honeycomb Of Nano Bees→適切な自己組織化条件のもとに得られた、長距離規則性を有するポーラスアルミナの細孔構造益田秀樹(首都大院工)
- “ナノ四駆”のコース?
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カーボンナノチューブの電子顕微鏡写真。先端の微細構造の変化を示す。飯島澄男(日本電気株式会社)
- Flowers of camellia in nano-world
- 萌えいずる“ぜんまい”
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生長中のカーボンマイクロコイル(二重)。図の矢印は、カーボンマイクロコイルの生長点であるNi触媒の粒子を示す。元島栖二(岐阜大学工学部)
- Micro-hexapods