主催:公益社団法人 日本化学会 コロイドおよび界面化学部会
筑波大学生物資源コロイド工学リサーチユニット
共催:筑波大学
協力:つくば市・(一社)つくば観光コンベンション協会
協賛:応用物理学会、界面動電現象研究会、化学工学会、光化学協会、高分子学会、材料技術研究協会、錯体化学会、色材協会、触媒学会、電気化学会、電気学会、土壌物理学会、ナノ・バイオメディカル学会、ナノ学会、日本家政学会、日本吸着学会、日本香粧品学会、日本混相流学会、日本材料学会、日本食品科学工学会、日本食品工学会、日本生物工学会、日本生物物理学会、日本セラミックス協会、日本中性子科学会、日本トライボロジー学会、日本熱測定学会、日本農学会、日本農芸化学会、日本バイオマテリアル学会、日本肺サーファクタント・界面医学会、日本表面真空学会、日本物理学会、日本分析化学会、日本膜学会、日本薬学会、日本油化学会、日本レオロジー学会、表面技術協会、腐食防食学会、粉体工学会、粉体粉末冶金協会、水環境学会(五十音順)
会期:平成30年9月18日(火)~9月20日(木)
奨励賞受賞講演、一般研究発表、一般シンポジウム(口頭・ポスター)
9月19日(水)午後
Lectureship Award受賞講演、総合講演、懇親会
会場:筑波大学筑波キャンパス中地区第3エリア(〒305-0006 つくば市天王台1-1-1)
9月19日(水)午後のみ 筑波大学大学会館講堂
懇親会(9月19日(水) 18:30から)オークラフロンティアホテルつくば
主題:分散系、凝集、ソフトマターの科学
アカデミックプログラム
「When droplets of colloidal solutions dry on a substrate」
北京航空航天大学・名古屋大学・東京大学 名誉教授 土井正男 氏
「細菌が放つ多様な細胞外粒子 The various types of bacterial membrane vesicles」
筑波大学教授 JST/ERATO野村集団微生物制御プロジェクト研究総括 野村暢彦 氏
「Effects of Nanoscale Chemical Patterns on Hydrophobic Interactions」
University of Wisconsin-Madison教授 Nicholas L. Abbott 氏
「Revisiting the concept of ion adsorption at porous carbon surface; application to supercapacitor electrodes」
Université Paul Sabatier教授 Patrice Simon 氏
科学奨励賞
「ソフト微粒子の次元構造とマイクロ空間場における機能制御 soft hydrogel microspheres for highly-ordered structured materials」
信州大学 准教授 鈴木大介 氏
「有機−無機ナノ細孔性材料の開発と吸着に関する研究 Development of adsorption functionalities on organic-inorganic nanoporous materials」
東京農工大学 助教 近藤 篤 氏
技術奨励賞
「弱酸性塩型界面活性剤を用いた皮膚へのマイルド性と高洗浄性の両立実現 Simultaneous pursuit of mildness to skin and high detergency using weak-acid salt type surfactant」
花王 株式会社 加賀谷真理子 氏
セッション構成と分類番号
1) | 総合セッション |
下記の分類にとらわれず、コロイドおよび界面化学に関するどんな研究でも発表でき、分野間での交流を図ることができます。 | |
2) | 分子集合体の科学と技術 |
(1)界面活性剤(合成・溶液物性・相挙動など)、(2)エマルション、(3)超分子・高次分子集合体、(4)ゲル、(5)高分子溶液、(6)生体超分子、(7)その他 | |
3) | 組織化膜の科学と技術 |
(1)単分子膜・LB 膜、(2)自己組織化膜、(3)二分子膜(ベシクル・リポソームなど)、(4)界面物性(気-液、液-液)、(5)バイオインターフェース、(6)その他 | |
4) | 微粒子とその分散系の科学 |
(1)コロイド、(2)サスペンション、(3)微粒子・ナノ粒子の理論、(4)微粒子・ナノ粒子の合成、(5)高分子コロイド、(6)界面電気現象・界面動電現象、(7)レオロジー、(8)その他 | |
5) | 微粒子とその分散系の技術と応用 |
(1)濃厚分散系、(2)微粒子・ナノ粒子の製造、(3)微粒子・ナノ粒子の物性・機能、(4)微粒子・ナノ粒子の応用・実用化、(5)材料としての微粒子・ナノ粒子、(6)バイオコロイド、(7)その他 | |
6) | 固体表面・界面の科学と技術 |
(1)固体表面構造と物性・機能、(2)吸着と触媒、(3)表面力・トライボロジー・走査プローブ顕微鏡、(4)散乱・回折・分光法、(5)マイクロファブリケーションとナノテクノロジー、(6)その他 | |
7) | 応用・開発セッション |
(1)企業開発研究(製品配布可)、(2)アカデミアにおける応用研究 |
本討論会における発表討論および周辺分野との研究交流をより活発にするために、公募により企画された以下の特定テーマに関するシンポジウムを開催します(内、2 件は英語による講演)(6. および7. は実行委員会提案企画)。企画者の提案において(一般講演受け入れ可)と記載されている場合には、一般研究発表(口頭、ポスター)も可能です。
1) イノベーションを支える材料表面
Materials & Surfaces for Innovation
提案者 | 金子克美(信州大学)・岩澤康裕(電気通信大学)・阿部正彦(東京理科大学) |
企画趣旨 | 「材料表面」はコロイドおよび界面化学における基幹領域であり、そのために材料表面領域の最近の進歩を分野横断的に捉えて、さらなる展開を目指す必要があります。そのためのコロイドおよび界面化学において表記の「材料表面シンポジウム」を開催します。すでに界面・表面のon-line のAccount 誌「Accounts of Materials & Surface Research」(日本名:材料表面)を平成27 年より発刊してきており、それと連動するシンポジウムで分野の活性化を図ります。 |
一般講演 | 一般講演受け入れ可 |
依頼講演 |
小椋俊彦 氏(産業技術総合研究所) 「溶液中の生物試料や有機材料をそのまま観察する走査電子誘電率顕微鏡の開発」 西原洋知 氏(東北大学) 「化学構造が見える3次元カーボン構造体」 |
2) 分散凝集の学理構築への科学と技術戦略
Strategy for scientific principles of dispersion and aggregation
提案者 | 川﨑英也(関西大学)・武田真一(武田コロイドテクノ・コンサルティング㈱) |
企画趣旨 | 「分散・凝集」は、学問の基礎として重要であるとともに、その技術は、工業製品への応用だけでなく、環境保全、資源・エネルギー問題、医療問題の解決にとっても重要なテーマです。しかし、分散粒子の表面状態やナノ構造、粒子間に働く相互作用力などのミクロスコピックな事象が、実際の系のマクロスコピックな分散凝集をどのように支配しているかなど、未だに包括的な学理は十分に構築されていません。そこで、本シンポジウムでは、幅広い分野の共通課題である「分散・凝集」について、いまいちど基礎から実用面での応用まで総合的に議論する機会を設けます。 |
一般講演 | 一般講演受け入れ可 |
依頼講演 |
大島広行 氏(東京理科大学 名誉教授) 「界面動電現象理論の展開と発展」 東谷 公 氏(京都大学 名誉教授) 「コロイドの古典理論の限界と挑戦 Limitation of Classical Theories in Colloid Science and Trials to Overcome.」 |
ランチョンセッション (詳細ポスター) |
「モノづくり日本を支える分散凝集評価手法の紹介」LUM Japan(株)および(株)アントンパール・ジャパン共催 |
3) Supramolecular Self-Assembly and Beyond
提案者 | Lok Kumar Shrestha(National Institute for Materials Science (NIMS))・ Avinash Bhadani(Tokyo University of Science) |
企画趣旨 | This international session "Supramolecular Self-Assembly and Beyond" at the 69th Colloid Division Meeting aims to provide a platform for foreign researchers and engineers working in Japan to present their recent findings and advancements in the fields of colloid and interface sciences. This session equally provides opportunity to network among Japanese research community to share and advance the fundamental knowledge of colloid sciences. This session welcomes contributions from professors, researchers, scholars and engineers and we believe that this event will promote the exchange of ideas between educators, researchers and engineers. The session features invited lectures as well as oral and poster presentations and is completely open to all from the related research fields. |
一般講演 | 一般講演受け入れ可 |
依頼講演 |
Carlos Rodriguez-Abreu 氏(Institute for Advanced Chemistry of Catalonia) 「Molecular dye self-assemblies as structure-directing agents for the fabrication of organic and inorganic fibers at various size scales」 Jonathan P. Hill 氏(National Institute for Materials Science (NIMS)) 「Self-assembly of Porphyrin or Heteroacene Organic Nanostructures」 |
4) Langmuir international symposium : Progress in interface and colloid science
提案者 | 藤井秀司(大阪工業大学)・高原 淳(九州大学) |
企画趣旨 | コロイドおよび界面化学の分野で最高峰の学術誌であるLangmuir の名を冠する国際シンポジウムを開催いたします。Langmuir 誌のエディター、エディトリアルアドバイザリーボードメンバーおよび関係者に、界面およびコロイドを創出・評価・駆使する研究、およびそれらが生み出す機能の理解についてご講演頂き、筑波の地で様々な角度から深く議論したいと考えております。また、Langmuir 誌のエディターにface-to-face で質問できるMeet The Editor Event をランチョン形式で開催いたします。 |
一般講演 | 企画講演のみ |
依頼講演 |
Hans-Jurgen Butt 氏(Max Planck Institute for Polymer Research) 「Adaptive wetting – adaptation in wetting」 Francoise M. Winnik 氏(University of Helsinki) 「Functional interfaces and colloids and nano medicine」 |
ランチョンセッション (詳細ポスター) |
"Meet-the-Editors Event" Prof. Francoise M. WINNIK (Editor-in-Chief, Langmuir) Prof. Atsushi Takahara (Senior Editor, Organizer of Langmuir symposium) |
5) 平衡・非平衡界面化学の基礎科学と応用技術
Science and Technology of Equilibrium and Non-equilibrium Interfacial Chemistry
提案者 | 並河英紀(山形大学)・松原弘樹(九州大学)・小倉 卓(ライオン株式会社) |
企画趣旨 | 界面現象は自然界のあらゆる場面で遭遇する。その中の可逆過程で構成される平衡界面現象は卓越した発展を遂げてきた。一方、不可逆過程で構成される非平衡界面現象は黎明期であるが近年意義深い成果が芽生えつつある。両者の相互理解・相互補完は化学・生命・物理など諸分野界面現象の包括的理解へ向けた大きな基礎となるとともに、その知見は化粧品・食品・医薬品など応用技術へも貢献できる。そこで本シンポジウムでは、両分野における研究者を集結し、基礎研究と最先端研究の課題について議論する。 |
一般講演 | 企画講演のみ |
依頼講演 |
伴野太祐 氏(慶應義塾大学) 「合成化学からの自己駆動物体 Self-propelled objects: synthetic chemistry perspective」 飯村兼一 氏(宇都宮大学) 「展開と圧縮からの自己組織化膜 Self-assembled membrane: a perspective from spreading and compression」 |
6) 界面活性剤膜内包空間で見られる非平衡現象
Non-equilibrium phenomena observed in confined space by amphiphilic membrane
提案者 | 北畑裕之(千葉大学)・武仲能子(産総研)・瀬戸秀紀(KEK 物構研) |
企画趣旨 | 界面活性剤により形成されるエマルジョンやベシクルは、マイクロメートルスケールで孤立した環境を内包することから、生体細胞の模倣系として用いられることが多い。そしてそれらの系を非平衡条件に置くことで、運動や変形、パターン形成が見られることが知られている。そこで本シンポジウムでは、エマルジョンやベシクル系等の界面活性剤膜に内包される空間において見られる非平衡現象を研究している研究者を招待講演者として招き、コロイド界面化学とのつながりを模索することを目的とする。 |
一般講演 | 一般講演受け入れ可 |
依頼講演 |
今井正幸 氏(東北大学) 「情報高分子と連携したベシクルの増殖:ミニマルセルへの新しい道」 濱田 勉 氏(北陸先端大学) 「光で駆動するベシクルダイナミクス」 |
7) コロイド界面・ソフトマターから展開する生物資源と環境の科学
Bio-resources and environmental science based on interface and soft-matter
提案者 | 小川和義(筑波大学)・山下祐司(筑波大学) |
企画趣旨 | 土壌・食品・微生物・紙パルプ・印刷・水環境などで扱う多くの問題は、何らかの形でコロイド界面科学と関わっている。その多くは理論の適用においてかならずしも理想的とは言えないが、一歩踏み込めばコロイド界面科学が長年取り組んできた問題に直結する可能性がある。そのような問題を発掘し討議することは、複雑な環境問題へのアプローチ、生命現象や材料設計の合理性を追求することにもつながり、コロイド界面科学においても、また生物資源科学あるいは環境科学の発展においても有益である。本セッションでは、そのような視点から話題提供して頂き、生物資源科学や環境科学分野におけるコロイド界面やソフトマター的な思考の有効性と発展の方向を考える。 |
一般講演 | 一般講演受け入れ可 |
依頼講演 |
牧野知之 氏(農業環境技術研究所) 「農用地の汚染対策と土壌コロイド界面科学の関わりー微量有害元素と有機汚染物質の研究事例からー」 濱本昌一郎 氏(東京大学) 「飽和多孔質体におけるナノバブル挙動:ナノバブル水の化学的特性および共存コロイド粒子の影響」 黒岩 崇 氏(東京都市大学) 「キトサン-脂肪酸複合微粒子の形成特性と疎水性機能成分の担持・分散化」 |
討論会会場では理化学機器・書籍・その他の展示が可能です。現在、出展者を募集しております。申込・問い合わせ先の詳細は討論会HPをご覧下さい。 尚、昨年同様、今年度も要旨集は電子化し、参加者にダウンロードして頂くことを決定しています。これに伴い部会誌“C&I Commun”(2018年8月上旬発刊予定)を討論会の公式プログラム集とし、そこに広告を掲載させて頂くこととなります。 詳しくは企業展示および広告募集のページをご覧下さい。
「キャリ探セッション」は、企業・大学の第一線で活躍している方々のリアルな言葉を聞くことで、学生の皆さんが今後のキャリアを「探求」するステップとなるよう企画されたイベントです。
今年は、依田恵子先生(花王株式会社)、川上亘作先生(物質・材料研究機構)を講師にお迎えした講演会と、企業研究者等との気楽な雰囲気でのグループトークの二部構成で行います。
学会初日の夜を、未来のジブンに出会う3 時間にしてみよう!
プログラムなど詳細はこちらのポスターをご覧ください。
申込はこちらから。
日程および場所:9 月18日(火) 討論会セッション終了後~20:30(予定)
筑波大学 総合研究棟B・1 階110 講義室にて講演会を行った後、同棟1 階112 講義室に移動してグループセッションを行います。
コロイド・界面化学分野の将来を担う若手研究者の育成・活性化を目指し、参加型のセミナーを開催します。
部会奨励賞受賞者・技術賞受賞者をはじめとする注目の若手研究者から最先端の成果や研究秘話をお聞きしたり、コロイド化学の各分野にわたる同世代の研究者、
大学院生と打ち解けた雰囲気でディスカッションできるグループ討論会、交流会を企画しています。参加費:学生3500 円、一般6500 円 懇親会費を含みます。
申込詳細はこちらをご覧下さい。
日程および場所:9 月17日(月)13:30 ~ つくば国際会議場
若手研究者・大学院生(定員 35 名) 申込締切8月10日