公益社団法人日本化学会 : コロイドおよび界面化学部会

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令和3年度 科学奨励賞および技術奨励賞受賞者の決定 2021.08.27

日本化学会コロイドおよび界面化学部会の令和2年度部会奨励賞(科学奨励賞,技術奨励賞)の選考委員会が,令和3年1月28日に開催され,推薦された候補者について賞選考委員会において慎重に審査を行った結果,下記の方々が出席委員全員の合意で選出されました。また2月1日に行われた部会役員会において,受賞者として承認されましたのでここに報告させていただきます。

令和3年度 科学奨励賞受賞者

天野健一先生(名城大学)

令和3年度 技術奨励賞受賞者

杉山由紀氏(資生堂) 

選考理由

天野健一先生は、「コロイド粒子の密度分布や二体ポテンシャルに関する逆計算」の研究内容で科学奨励賞を受賞されました。天野先生は、種々の実験データから、液中におけるコロイド粒子間の密度分布(動径分布関数)や二体ポテンシャル、さらには、基板近傍におけるコロイド粒子の密度分布や基板-コロイド粒子間の二体ポテンシャルを逆計算する方法を開発されました。表面力測定装置(SFA)、原子間力顕微鏡(AFM)、小角X線散乱(SAXS)等、コロイド・界面の物理化学において重要な測定装置用の逆計算理論を開発し、本分野への科学的技術的貢献度は高いと判断されました。
また、コロイドおよび界面化学部会においても、若手WGで活躍されるなど、大きな貢献をされています。以上のように、天野健一先生の業績・活躍は卓越したものであり、科学奨励賞を受賞者としてふさわしいと判断されました。

杉山由紀氏は、2003年に株式会社資生堂に入社された後、化粧品の機能を担う多くの成分を均一に製剤化し、使い心地の良い商品として提供するための技術開発に取り組まれてきました。
主な業績としては、両末端疎水化トリブロック共重合体による油中での紐状逆ミセル形成を利用したレオロジーコントロール技術の開発、界面活性剤と粉末の両方の長所を組み合わせた新しいコア/シェル型ポリマー粒子乳化剤の開発等があげられます。
また、これらの研究は国際化粧品技術者会(IFSCC)でポスター賞を受賞されるなど、国内外から高く評価されています。また、同氏はコロイドおよび界面化学部会においてニュースレター編集委員を務めるなど、部会活動にも積極的に参加されています。以上のように、杉山由紀氏の業績・活躍は卓越したものであり、技術奨励賞受賞者としてふさわしいと判断されました。

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