よくある質問

立花 太郎 氏

 1940年東京帝国大学理学部化学科卒業、理学博士(1945年)。鮫島実三郎教授のもとで研究、同教授の研究室助手、助教授を務めた後、1950年9月よりお茶の水女子大学教授。特にキラリティに注目し、現在の超分子化学の先駆けともなる界面活性剤のらせん構造形成の階層性(らせん繊維形成、光学活性ゲル、光学活性ミセル)を研究した。本業績により日本化学会賞を受賞(「界面およびコロイド系における高次構造に関する研究」、1977年度)。

 先生は日本化学会副会長、お茶の水女子大学理学部長など学術・教育に尽力され、自然選書「しゃぼん玉―その黒い膜の秘密」、エッセイ集「化学を創ってゆく道すじ」は名著。大学定年後、化学史研究会(現化学史学会、学会になる直前の1983年―84年会長)に属し、当分野の化学史とともに、夏目漱石の科学感とロンドンで出会った池田菊苗の影響をライフワーク的に研究された(日本化学会、化学語り部第2回に採録)。
【栗原和枝 記】