第7回 分散・凝集のすべて [12/19-20] 2019.11.22
近年、ナノからミクロンオーダーの微粒子・液滴を含むコロイド分散体が日々開発されていますが、その一方で、分散性や分散安定性の評価、あるいは分散制御において、様々な課題が山積しつつあります。特に濃厚分散系の分散・凝集状態のハンドリングにおいては、その解析やトラブルシューティングが研究者・技術者にとって悩みの種となっています。近年では、関連業界も拡大し、化粧品・トイレタリー製品や食品、塗料等は勿論のこと、ファインケミカルや電池、有機EL等のエレクトロニクス関連分野においても、分散性制御と評価が必須のスキルとなってきています。このような状況下、現場の研究者・技術者の方々からは、「何処へ行けば必要な情報やノウハウを入手できるのか」という質問にお応えして、分散・凝集に関連する様々な分野と技術の講演を集めて本講座「分散・凝集のすべて」を企画しました。初学者の方からエキスパートの方まで様々な分野とレベルの皆様のために豪華講師陣をお招きしております。この分野の研究・技術開発等でお困りの皆様の御参加を、心よりお待ち申し上げます。
会 期:令和元年12月19日(木)、20日(金)
会 場:日本化学会 化学会館(東京都千代田区神田駿河台1-5)
12月19日 【1A:基礎から学ぶ分散・凝集】
分散凝集と界面動電現象入門~やさしいイントロダクションとリテラシー
筑波大学 小林 幹佳 先生
【特別講演】DLVO理論の発展を振り返る-現状と課題-
東京理科大学 大島 広行 先生
実用系における分散凝集の現状と課題
武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 武田 真一 先生
粒子分散および表面処理の基本的な考え方とその具体例
福井技術士事務所 福井 寛 先生
実用濃厚スラリーでの分散設計 ~分散安定性とぬれの考え方
小林分散技研 小林 敏勝 先生
12月20日午前 分散凝集系を使うための即戦講座
【2Bコース:分散・凝集系を調べる】
いまこそ聞こうDLSによる粒子径分布測定の基礎とノウハウ
産業技術総合研究所 高橋 かより 先生
高濃度粒子分散系のレオロジー制御 ~擬塑性流動とダイラタント流動を使いこなす~
(株)豊田中央研究所 中村 浩 先生
Hansen溶解度パラメータ(3次元、4次元)を用いた相溶性・微粒子分散性評価-ファインケミカル、医薬品などへの分散・溶解性評価への応用-
関西大学 山本 秀樹 先生
12月20日午後(選択制)
【2Dコース:応用セッション:ハードな分散凝集編】(ナノ粒子、電池、エレクトロニクス、塗料、新規応用向け)
正しいですか?分散剤の選び方 〜粉体の性状と分散剤の選定方法〜
キレスト(株) 成見 和也 先生
LiB電極スラリー調製における内部構造形成とレオロジー特性の変化
神戸大学 菰田 悦之 先生
カーボンナノチューブの分散
産業技術総合研究所 周 英 先生
金属微粒子のインク・ペースト化と配線材としての利用
北海道大学 米澤 徹 先生
【2Eコース:ソフトな分散凝集編】(化粧品、ハウスホールド、バイオ、医薬品向け)
セルロースナノ結晶の分散とレオロジー
東京農工大学 四方 俊幸 先生
化粧品用微粒子粉体の分散性を定量的に評価するためには?
(株)資生堂 那須 昭夫 先生
乳化・分散と高速攪拌技術
プライミクス(株) 春藤 晃人 先生
化粧品の乳化概論と技術動向
千葉科学大学 山下 裕司 先生