第5回分散凝集科学技術講座 分散・凝集のすべて【11/1-2】 2017.08.01
近年、ナノからミクロンオーダーの微粒子・液滴を含むコロイド分散体が日々開発されていますが、その一方で、分散性や分散安定性の評価あるいは分散制御において、系が複雑であるが故に発生する課題も山積しつつあります。特に濃厚分散系の分散・凝集状態のハンドリングにおいては、その解析やトラブルシューティングが研究者・技術者にとって悩みの種となっています。近年では、関連業界も拡大し、化粧品・トイレタリー製品や食品、塗料等は勿論のこと、ファインケミカルや電池、有機EL等のエレクトロニクス関連分野においても、分散性制御と評価が必須のスキルとなってきています。このような状況下、現場の研究者・技術者の方々からは、「何処へ行けば必要な情報やノウハウを入手できるのか」という質問を度々受けますが、そんな方々のために、分散・凝集に関連する様々な分野と技術に関する講演をできる限り網羅した、本講座「分散・凝集のすべて」を企画しました。初学者の方からエキスパートの方まで様々な分野とレベルの皆様のために豪華講師陣をお招きしています。本年は枠組みを変え、本分野を開拓した往年の先生方にもご講演いただき、より「分散・凝集」の核心に迫る布陣となりました。この分野の研究・技術開発等でお困りの皆様の御参加を、心よりお待ち申し上げます。
会 期:平成29年11月1日(水)、2日(木)
会 場:連合会館(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
イントロダクション:分散凝集の理論と実際 評価と理解のための解析手法の使い方
武田コロイドテクノ・コンサルティング㈱ 武田 真一 先生
実用濃厚スラリーでの分散設計 ~分散安定性とぬれの考え方
小林分散技研 小林 敏勝 先生
【特別講演】分散・凝集をゼータ電位及びDLVO理論により解釈すること ~その理論構築と実証~
東京理科大学名誉教授 大島 広行 先生
粒子分散および表面処理の基本的な考え方とその具体例
福井技術士事務所 福井 寛 先生
新しい乳化系をどうやって開発するか
㈱コスモステクニカルセンター 鈴木 敏幸 先生
正しいですか?分散剤の選び方~粉体の性状と分散剤の選定方法~
キレスト㈱ 成見 和也 先生
分散・凝集系のレオロジー -その基礎と粒子間相互作用及び高分子の役割―
DIC㈱ 堀米 操 先生
【特別講演】表面ナノ構造の微粒子・ナノ粒子のマクロ挙動への影響
京都大学名誉教授 東谷 公 先生
2Bコース
わかって使おう~動的光散乱法による粒径計測の勘どころ~
産業技術総合研究所 高橋 かより 先生
【特別講演】複合小角散乱法による微粒子分散系の解析
京都大学名誉教授 橋本 竹治 先生
モデル分散系のレオロジー
東京農工大学 四方 俊幸 先生
コロイド粒子の帯電と凝集速度 -急速凝集と緩慢凝集―
筑波大学 小林 幹佳 先生
Hansen溶解度パラメーターを用いた分散性・相溶性の評価
関西大学 山本 秀樹 先生
【特別講演】コロイド粒子の凝集のシミュレーション~レーザー走査共焦点顕微鏡による観察結果との比較~
東京大学 田中 肇 先生
【特別講演】ナノ粒子の単分散化とそのサイズ制御法の背景にある思想について
東北大学名誉教授 杉本 忠夫 先生
ナノ粒子のサイズ・形態制御液相合成と機能性材料への展開
東北大学 蟹江 澄志 先生
金属ナノ粒子・微粒子の電子部品部材への応用展開
北海道大学 米澤 徹 先生
ナノカーボンとその応用~カーボンナノチューブからカーボンナノブラシまで~
日本電気㈱ 弓削 亮太 先生
【特別講演】高機能デバイス応用を目的としたナノ粒子の界面設計による分散制御
東京農工大学 神谷秀博 先生* (神谷先生のご都合により、同内容で岡田洋平先生がご講演される場合があります。あらかじめ留意下さい。)
化粧品用微粒子粉体の定量的な分散性評価―
㈱資生堂 那須 昭夫 先生
化粧品製剤における界面制御と乳化
千葉科学技術大学 山下 裕司 先生
50 μmクラス医薬品微粒子のコーティング-材料・処方設計による凝集制御
神戸学院大学 市川 秀喜 先生
界面活性剤を使用しなくても乳化はできる!
信州大学 酒井 俊郎 先生
中性子・放射光X線による界面活性剤や乳化分散系の構造解析
花王㈱ 久米 卓志 先生