公益社団法人日本化学会 コロイドおよび界面化学部会

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第29回コロイド・界面技術シンポジウムのテーマと企画コンセプト

「メイクマナー、メイクルール 」
-仕組みを変えるイノベーティブデザイン

それまで当然の理と思われていたコト・モノがそうではなくなり、また、動かしようのない外部的要素を意図的にコントロールできるとしたら・・・。例えば、市場におけるヒット商品の誕生であったり、学問上における偉大な発見であったりと、その状況が一変します。それは、これまでのあたりまえがあたりまえではなくなる、いわば「ゲームのルールが変わる」瞬間です。
全てのことをやりつくしたと思う今だからこそ、目を向けるべきは既存の「当然」。果たしてどんな当然が何を決めていて、何のあたりまえを変えるといかなるアウトプットがあるのか。今回のシンポジウムでは、その視点から製品開発にかかわるルールの理解と新発見、ルールを新たな開発の糸口へと転化させた製品開発事例をとりあげ、ルールのコントロール(チェンジ&メイク)が市場・業界そして社会のしくみを新しくデザインする可能性につなげます。

開催時期 / 場所

平成24(2012)年1月26日(木)-27日(金)

日本化学会館7階ホール(〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5)
http://www.chemistry.or.jp/kaimu/office/map.html

お申し込み

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参加費

部会員25,000円、日化会員30,000円、非会員35,000円、学生15,000円

*勤務先が法人部会員の場合は部会員、日化法人会員の場合は日化会員扱いとなります。

プログラム- 第1日目 - 平成24年1月27日(木)10:00から16:35まで

Session 1 10:00-11:00

「新時代のエネルギー・環境技術 その選択のためのマナーとルール」東京大学名誉教授 御園生誠 氏

科学技術が貢献すべき重い課題がいくつもあります。他方、3.11、地球温暖化は科学技術に深い反省を迫っています。このことを前提に、エネルギー、環境技術のあり方をともに考えたいと思います。これはすべての科学技術に通じるものでしょう。

Session 2 11:10-12:00

「ナノテクノロジーの国際標準化 - 計量・計測法を中心に-」 産業技術総合研究所 藤本俊幸 氏

開発した技術や製品を国際的なルールの中で位置づけることは、それらを円滑に普及させるためにきわめて重要な手段です。ISOやIEC等において制定される「国際標準」は最も説得力のある国際的なルールです。本講演では国際標準制定の流れを概説するとともに、より有利なルール作りに向けた活動についてナノテクノロジーの国際標準化を例にお話しします。

Session 3 13:00-14:00
「重金属・放射性物質による環境汚染の対処ルールと実際-土壌汚染と無機鉱物系対策材料を中心に-」 宮崎大学 国際連携センター特任准教授 伊藤健一

土壌や鉱物は,地下水汚染や鉱山廃水の汚染源とされることがある.一方,粘土などの機能性鉱物では自然浄化機構が知られ,環境親和材用として重金属から放射性物質まで幅広く対策に利用される.これらのルールと現状について紹介する.

Session 4 14:00-14:50
「磁場は化学にどう役立つのか?」 信州大学教授 尾関寿美男 氏

化学において磁場は計測には利用されてきたが,物質の構造や性質を制御する手段とはみなされてこなかった。弱磁性物質を対象とした磁気科学について紹介する。

Session 5 15:05-15:50
「ウィスキーの科学:エージングによる「まろやかさ」はどこから生まれるのだろうか?」 東海大学開発工学部特任教授 古賀邦正 氏

10年貯蔵ウイスキーで、製造期間の99%以上が樽の中でのエージングだ。貯蔵によって、芳醇かつまろやかになるが、この要因は謎の部分も多い。香味成分の生成、エタノール水溶液の性質などとの関わりから謎について考えてみたい。なるが、この要因は謎の部分も多い。香味成分の生成、エタノール水溶液の性質などとの関わりから謎について考えてみたい。

Session 6 15:50-16:35
「ノンアルコール・ビールテイスト飲料−すべての時間に、ごほうびを」 キリンビール株式会社 板倉健人 氏

キリンフリーは、従来のビールテイスト飲料と異なり、発酵させない製造方法によってアルコール度数0.00%を実現した。今回、このヒット商品を生んだキリンビールの商品開発の考え方を、キリンフリーを事例として紹介する。

プログラム- 第2日目 - 平成24年1月27日(金)10:00から16:45まで

Session 7 10:00-10:50
「油と水は本当は仲良し・・・?-油/水界面における新しいルール:油と水のみで構成されたエマルション-」 信州大学 酒井俊郎 氏

“油”と“水”の不仲の関係を“界面活性剤”が取り持ってきましたが、最近では、“油”と“水”も仲良くなってきました(・・・?)。本講演では、“界面活性剤”の助けを借りなくても“油”と“水”が仲良く共存しているエマルションについて紹介します。

Session 8 10:50-11:40
「超音波で観るマイクロ粒子懸濁液のダイナミクス - 光で観るルールを超音波に変えた時、何が観えてくるのか-」 京都工芸繊維大学 則末智久 氏

微粒子のサイズ評価にはレーザー計測技術が広く用いられている。その一方で化粧品や塗料など、実際の商品は乳濁している事が多い。本稿では、古くから利用されている超音波を新しい観点で活用した技術について解説する。

Session 9 12:40-13:30
「コロイド系の凝集:液体の役割」 東京大学生産技術研究所 田中肇 氏

コロイドは通常液体に分散している。最近我々は、コロイドがゲル化などの過程で何らかの凝集構造を形成する際に、液体を介した流体力学的相互作用が極めて重要な役割を演じることを見出した。講演では、この液体の役割についてシミュレーションの結果をまじえながら紹介する。

Session 10 13:30-14:15
「洗濯習慣の変化を察知した部屋干しトップの開発」 ライオン株式会社 藤原久美子 氏

洗濯物は外に干す。この当たり前の行動にメスを入れ、部屋干し時のニオイという不具合に突き当たった。2001年「部屋干しトップ」を開発、部屋干しというワードが広まった。当時の開発秘話から近年の研究まで紹介する。

Session 11 14:30-15:15
「紙複合材料を用いた高性能なエコ製品の実現」 凸版印刷株式会社 坂巻千尋 氏

循環型社会、低炭素社会の実現に向け、紙をベースとした高性能なエコ容器の重要性が増している。包装容器に求められる要求特性を複合化等により達成し、商品化している実例を紹介する。

Session 12 15:15-16:00
「水の性質を多機能に利用したモノづくりのルール-亜臨界水を用いた低環境負荷な界面活性剤製造法の開発-」 花王株式会社 齋藤明良 氏

高温・高圧の亜臨界水の性質を有効に利用し、無触媒/無溶剤での高効率な界面活性剤合成法を開発した。さらに、水資源や熱エネルギーの効率的な利用によって、低環境負荷な製造プロセスを工業化した経緯について紹介する。

Session 12 16:00-16:45
「超高齢社会日本の切り札〜アンチエイジング医学へのいざない」 東海大学 医学部 川田浩志 氏

いまの日本は、高齢者の割合が23%をこえる世界で未曾有の超高齢社会である。今後、高齢化率はさらに進む見通しであり、それに伴う生活習慣病の増加に歯止めをかけることは、日本の重要な課題のひとつとなっている。その切り札となりえ、応用範囲も広いアンチエイジング医学についてご紹介させていただく。

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